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 6. Heliamphora(ヘリアンフォラ)の栽培




 Heliamphora(ヘリアンフォラ)は、断崖絶壁に囲まれたギアナ高地固有の食虫植物で
1年中涼冷(10℃〜25℃)で雨も多く霧に囲まれた中で自生しています。
そして自生地自体未だ未開の地が多く今後も新種が発見され可能性が充分ある種類でしょう。


 栽培において日本の夏にこのような環境(低温、多湿、通気)を作るのは非常に難しくこの種類をまともに生育させようとするなら、冷房、加湿器、又はパッド&ファン方式に頼る方が賢明でしょう。
特に幼苗は高温乾燥に弱く保護してあげることになります。しかしながら大株で根の充分張った株は徐々に慣らしてやると湿度40%位でも耐えるようになるのも確かで、湿度または温度に対してある程度の適応力もあります。(適応力を付けさせるのは極めて難しいのは事実です!)
そういった意味でこの種を栽培するには苗の大きさ、入手時期、又は仕入先の栽培環境などが重要になってきます。最近は組織培養で大量に増殖された幼苗が販売されていることが多く入手時期は秋から冬にかけてするのが良いと思います。運良く大株を入手できたとしても最初は保護してあげたほうが良いでしょう。それだけ温度、湿度に対して繊細な植物です。



 栽培用土は、乾燥ミズゴケ・ピート・鹿沼土・又はこれらをブレンドしたミックスコンポスト。
(通気を良くするようにします)自生地ではびしょびしょの水に浸かって自生している株もありますが
現地の状態をこれだけ真似てもうまくいかないので、栽培下では用土が乾いたら潅水する仕方の方が根の発育が良いでしょう。



 植替え・株分け後は、根も痛み湿度・温度に対して適応性が少なくなるので環境を作りやすい秋から冬に行います。
 ヘリアンフォラを栽培するには多湿環境を作ることが多くなりますが、この種の葉は軟弱な為、葉に結露したままではカビ(カビの菌は4時間で生育し始めるそうです)又はその他の病原菌に犯されやすくなるので長時間濡れた状態は避けましょう。日照は高温にならない秋から冬の間は充分あてるようにします。


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