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  9. Sarracenia(サラセニアの栽培)




 食虫植物の中では大型で観賞価値のあるサラセニア屬は米国の南部と東部、カナダ一部に自生しています。原種は8種類ですが、様々な変種や亜種があり、また交配も容易に出来る為数多くの交配品種が作られています
 栽培においても温帯に自生しているので日本では年中野外で栽培でき管理も他の食虫植物に比べると楽な方です。
 
 用土はミズゴケが以前は主流でしたが最近はピート+砂利などのミックスコンポストが主流になってきました。どちらの用土にしても良く育ちますが食虫植物の中では根が発達する方なので後者の方が用土も長く持ち植替えも楽でしょう。潅水はできれば用土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが理想ですが、マメに管理できない場合は1〜2cmの深さの腰水にします。
 しかしこのような管理の場合は葉(捕虫葉)が徒長しやすくなり、特に葉の立ち上がるタイプのレウコフィラ、フラバ、アラータなどは風で葉が倒れやすくなります。
 サラセニアは日照を非常に好むので年中日当たりの良い所に置いて管理します。また用土の乾燥には弱いの
で大半の栽培家は年中腰水栽培に頼るようです。
 植替えはできれば生育の止まる冬にするようにしますが調子の悪くなった株などは時期を選ばずその都度します。その際には枯れ葉などをきれいに切り取るようにしましょう。(株周りの通気が良くなり軟腐病などの病気の予防にもなります)
 またウイルス病に掛かり易いので使用するハサミは消毒又は火で殺菌したものを使います。
ウイルス病になると葉がよじれ観賞価値がなくなり、そして治らない病気なので処分するか、隔離栽培して花が咲いたら種子だけをとります。(種子の中にはウイルスは入りません)ウイルス病の見分けは難しく生育不良の株なども葉がよじれたりするので、すぐに処分せず様子をみてから判断しましょう。
 

 肥料は与える必要はありません、かえって調子を崩す元にもなります。サラセニアは食虫植物の中でも虫の捕獲量が多く筒の中に何十匹もの虫を捕獲するのでそれだけでも充分でしょう。
 春になると生育を再開して花をさかせま。うまく受粉すると秋には種子がとれます。種子は硬く水を弾きますから早く芽を出させたい場合は冷凍庫で一日凍らせるか、やすりなどで種子の一部を削ってやると発芽しやすくなります。

           

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