N.clipeataの栽培 |
17.02.27 | ||||||||||||||||||
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原産地 | ボルネオ島 ケラム山の岩肌 | ||||||||||||||||
タイプ | 低地性 | |||||||||||||||||
栽培用土 | ミズゴケ |
栽培方法 | |||||||||
この種はネペンテスの中でも独特の姿をしています、葉は成熟するとともにほぼ円形になり中肋のつるは葉の真中あたりから分岐して楯状となります、葉が楯状になる種類はN.rajahとフィリピン産のN.sp(不明種)が現在知られていますが葉の中央から分離するのはこの種だけです、また今ではとても貴重な種類で自生地では絶滅したと聞いています本当なのでしょうか?理由は色々と聞いておりますが本当なら残念なことです、現在私の知っている限りではN.clipeataの無菌苗を唯一所有しているのはドイツのWistuba Exotic Plantsだけです、日本国内には開花株が雌雄揃っていたのにシブクロスして種子から無菌化していないのは少し残念です、栽培にはクセがあるようで数十年前から国内に導入されているにも関わらず挿し木増殖はおろか長期間安定して維持できる栽培家がいない為今現在に至っては大半の方が枯らしてしまい入手ルートはWistuba氏が販売している小さな苗にほぼ依存しているのが現状です、私も小さな苗しか入手出来ませんでしたがこの種の栽培に成功しておられるエキスパートの方々のアドバイスを元に栽培して今の所順調に大きくなりつつありますので記述します。 まず用土はミズゴケが扱いやすいと思います、日向土で上手に栽培されている方もいますが某所の栽培品画像(B)をご覧になれば一目瞭然でしょう、ミズゴケで栽培している株ですが10年前は小さな挿し木苗だったのですがこんなに立派に成育しています、日光も沢山当てて気温40℃も平気です最低気温も12℃位でも大丈夫のようです、元来強健な種類なのでしょう、それから私の栽培品の画像(A)をみてミズゴケが乾いていることに注意してください、ほとんどいつも乾いた状態を維持しています、といっても乾ききってミズゴケの体積が小さくなるほどではないですそうなる前にほんの少し上からサッと潅水しています、自生地自体石灰岩の岩肌のみに生育していることから元来根は乾燥に強いのでしょう、第二に鉢の大きさに注意して下さい、でかいです!こうすることによって根(地下部)が安定し生育もスムーズに大きくなりやすいと聞きました、まずは成功者の栽培方法を真似ることが近道と思いそうしています。 要点をまとめると。 1.ミズゴケ植え 2.常に乾き気味 3.でかい鉢に! 後は適当な日照、温度、風通しに気をつければいいのではないでしょうか、この記事が少しでも参考になれば嬉しいですそして成功者が増えることを願います。 |